前回このブログに書いた上の記事の、その後についてです。
難病とはギランバレー症候群を診断され、発症が 2017年12月末でしたので、ここでは 9 ヶ月経過した状態と前回ブログにした後について記録しておこうと思います。
発症3ヶ月 ~ 6ヶ月 (スポーツジムを終えるまで)
リハビリ通院を終え、一般的なスポーツジム一本で筋力の回復に努めた。週に三日は通うようにし、ストレッチを入念に行い、インストラクターの指示を忠実に守った。
通ったスポーツジムが結構最新?(他にジムに行った事ないので当たり前なのかな?)で、個人でアカウントを持ち、各種マシンの記録から、ウェイト・シートの位置など記録できるようになっていた。しかもワークアウトの順番まで。マシンはテクノジムというメーカーを使っていて、さらに MY WELLNESS というサービスに連携される仕組みになっているのである。
なので、レッグプレスは前回何キロだったかな。。そもそもシート位置ってここだったっけ。。的な事を覚える必要もなく大変便利だった。負荷が軽いと感じたらメニューをアップデートするだけである。
しかも TANITA の身体測定機で計測した結果もネットにアップして自動で記録されているので身体の回復した様子が定量的に観測できてこちらも非常に便利だった。計測項目は
- 体重
- 体脂肪率
- 体脂肪量
- 筋肉量
- 骨量
・・・などなど。例えば筋肉量は特に気にしていたけど、こんな感じで回復の様子が確認できた。
5月に退会したので記録はそこで途切れている。
このジムでの5ヶ月は、マシントレーニングであれば、だいたい週ごとにウエイトを増加させることができ、 5ヶ月目ぐらいには流石にペースは落ちたものの、やればやるだけ筋力がついていくのが面白かった。
ランだと、最初(2月ぐらい)は正直走るなんてもってのほかで早歩き + 多少の傾斜をつけて慣らしていった。5ヶ月目には 10km/h ペースで 40 分走るまで回復した(発症前、過去ジムにいっていた頃は調子良くて 11km/h ペース 60 分)。
このぐらいにくるとそろそろクライミングを回復しても良いかな?と考え始め、ちょうど会員費値上げのタイミングでスポーツジムを退会してクライミングジムに通うことにした。
発症6ヶ月目 ~ 9ヶ月目(現在)
一気に取り戻すつもりで、2018年6月、7月、8月と、始めてパスを購入した!!場所は職場から近い NOBOROCK 渋谷店。
ちなみに、この3ヶ月間の間に、元ホームジムであった下北沢 GRAVITY が閉店したのであった。。。というか本当は最後の日に行こうと思ったら日付を間違えていて、その間違いに気付いた時には時すでに遅かった。Instagram のタイムラインにそれっぽい投稿が流れて「はっ?」となったのを覚えている。非常に悲しい。
以降、登壁能力の回復ペース。
パス1ヶ月目
久しぶりの壁、始めは 6Q も満足にできない(登れるけど必死)。 スポーツジムでだいぶ回復したと思ったのは錯覚だったのか、使う筋肉が違うのか。
ただ一週間毎に 6Q -> 5Q -> 4Q と登れる課題が増えてきたので、ここはだいぶいいペースだった。
パス2ヶ月目
この頃だと渋谷 NOBOROCK の 4Q は全部登れた記憶がある。しかし 3Q の壁は厚い。一週間ごとに登れる 3Q の課題が増えてきて、この1ヶ月で 3Q レベルは登れるようになった(しかしどうしても登れない課題が一つあって制覇ならず)。
パス3ヶ月目
2Q に手を出し始める。登れるものもあれば、全くできる気配がないものまで。なんとかトライを繰り返して後半には、2Q は全課題の 3/4 ぐらい、おまけに 1Q を 2 つ登ることができた。
パスを利用して気付いた点として以下の点が挙げられる。
- 週4通うとむしろ弱くなる -> 自分には週2、3ペースがちょうど良い
- 登れる時間が閉店まで短くとも気にせず行ける(習慣化に繋がる)
- 同じ課題と向き合う時間が増えるので回復のペースを計測するにはよかった
- シューズに穴が空いた(これは気付いた点では無いけど)
回復ペースも落ちてきたので違うジムでリフレッシュしたいという点と、週2ペースであればパスを買うのとコストメリットが出ない点から止めた。また時期をみてパスを買って追い込むというのはありかもしれない。
振り返って
3ヶ月間で 6Q を必死に登っていた状態から 1Q を(難易度は優しかったかもしれないけど)落とせるまで回復したので、僕の場合は運よく目立つ後遺症もなく、予後良好といっても良さそうである。しかし重度によってはそうで無いケースもあるし、この先の回復ペースも正直分からないのでちゃんと取り戻すところまで行けるかも不安である(楽しいから登ってるんだけども)。
傷んだ神経や筋肉の回復には、何年もの努力を要し、後遺症がずっと残る場合があります。一般に予後良好と言われていますが、生活に支障をきたすほどの後遺症が残る患者が2割近くあり、決して予後良好ではありません。
また、上記の通り重症度によってかなり違いが出てくると思うので、回復に至る記録はしたもののなんの参考になるかは分からないけど、参考になれば幸いです。